第8回言語聴覚士国家試験
STの国家試験も第8回目を迎えました。今日がその当日。数年前の自分を思い出します。STのたまごの皆さん、あと一息です!
第8回言語聴覚士国家試験について
合格発表は、平成18年3月31日(金曜日)午後2時に、厚生労働省と医療研修推進財団のHPにて掲示されるそうです。
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今朝は、事の外冷えこみが厳しかった。
寒い寒いと思いながら出勤のために外に出ると、
一面が銀世界。霜だらけ。
9時過ぎの通勤路は霧だらけで、みんなタラタラ運転。
濃霧の薄暗い空の中で、電線は真っ黒な塊で埋め尽くされている。
山間の盆地で日の出も遅いし、霧のせいで余計に暗いから、
カラスの群れも朝寝坊したらしい。
そんなモノなのかしら。
寒い・寒いと出勤して一日を過ごす。
いやー、時間は余るくらいあるのに、トラブル続出で、悲惨だったよ。
出てきた問題は一日で6件。
勤務時間は6時間しかないんだけど・・・うーむ。
- 訃報 : 元Pt.力及ばず。
- 唾液腺(顎下腺)の腫瘤手術のこと : 総合病院に依頼したら、細胞診もせずに悪性との診断書!ありえん!!!その上、重度Dysarthriaで構音できないのを認知症と診断して、手術不適応とかなんとか!さらに、食事のときに義歯を外せと!意味わからん。アホすぎ!
- 混乱期のPt. : 若いヒトで発症から数ヶ月で、病識が出てきたDys.&流暢Apa.重複タイプ。葛藤が強くなってきて、大変。どうしたもんだろう。
などなど・・・数え上げたら、へなちょこになるから途中でやめとこう。
勤務時間オーバーで、リハ&A先生で、なんちゃって会議@立ち話をしたけど、A先生の悩みも葛藤もすごく分かるよ。
お互い、心は晴れず。迷いも消えず。むむむむむ。
というわけで、自分の労をねぎらい、夜は温泉へ。久々の温泉は、気持ち良かったよ。
ゆっくり寝て、気分転換して、また頑張ろう。
認知症の波ってどうして重なるのかな?
今日、職場に行ってみたら、認知症さん(痴呆さん)達の様子がいつもと違う。
まさに波ですねぇ。
しかし、何でこんなに一斉に波が来るのかしら?
それぞれ別のタイミングで良い筈なのに、一気に押し寄せる波。
何なのだろう?ん〜、謎だ。
何か原因があるのなら、解明したい。
原因が分かれば、『天気予報』みたいに『認知症の波予報』とか出来るのにさ。
ちなみに、今日の波は『良い波』。
先週、収集癖に磨きがかかっていたSさん(施設のひざ掛けと車椅子とカーディガンを集めまくっていた@他者のも奪いまくる)は、穏やかな顔で腰掛けている。徘徊もない。
徘徊がひどくて、声かけへの反応が鈍かった方は、徘徊も少なく笑顔で話しかけてくれる。会話もバッチリ。
テーブルをバンバン叩きながら怒鳴っていた方も、穏やか〜。
まるで、施設中に笑顔の神様が居る様な感覚。
ん〜、ステキ。
それにしても、波にも色々な種類があるな〜、と思う。
徘徊デイは、施設中をそれぞれが歩いていて、職員さんが足りなくなる(1対1で付き添うから)。
プンプンラッシュは、皆がプンプンしてて、収集がつかない。
タイムスリップの日もあって、過去にかえってしまう人が続出。大抵、戦時中なんだけど、ブルーで鬱的だったり、逆にエネルギッシュだったりする。戦争が残した傷跡ってのは、ここまで多くの人の深いトコロにあるのだなぁ、と思う。
さて、今日のオチ(?)。
STリハが終了した通所者を車椅子で送っていたら、後ろからいきなり捕まれた。
振り返ると、おばあちゃんが1名。制服をガッチリ掴んでいる。
しかも、真顔。
『捕獲!!!!!』ってカンジだったよ。
付き添いの介護さんも見知らぬ顔だったから、多分、併設の施設から徘徊していらしたのだと思う。
あー、ビックリしたー。
こども療育教室を見学。
金曜日の勤務は、入所で特別にオーダーが出ない限り、ゆとりがある。今日は、以前告知した「こども療育教室」の日!フルスピードで業務をこなし、14時半に合流。私は初参加なので、今日は見学だけさせて貰う。
いや〜、刺激的な見学だったー。忘れかけてた小児の訓練への思い入れが湧き上がったね。やっぱり、小児って面白い。
今日は、ダウン症のKちゃん(小3・男児)の教室場面のい見学が主だったんだけど、2歳くらいのダウンちゃん2名と、CPちゃん1名を、ちら〜っと覗けたょ。可愛いねぇ、ホントに。しぐさも、行動も何て愛らしいんでしょう。んー、食べちゃいたい!・・・って、コレじゃただの子ども好きでしかないね。
でも、昔とった杵柄だね。しっかりST的な観察をしちゃったよ。
Kちゃんは、好奇心旺盛で人見知りもしない男の子。言語の訓練はほとんど受けた事がない状態で現在に至るそうだ。でも、しっかり着席して、最後まで課題をこなす事が出来る。パズルと描画が大好きで、ジェスチャーも上手だけど、お話が苦手。観察力がしっかりあるので、モノマネはバッチリ。
だけど、最初に目についたのは舌突出で口唇閉鎖が出来ないこと。流涎もあるし、発声は母音と唇音のみ可で、舌の運動機能は↓。発声から鼻咽腔閉鎖も出来ないことが分かる。うわ〜、バッチリST訓練適応だょ〜、とか思ってしまう。発話はほとんどないけど、認知力、理解に関してはかなりなモノ。こりゃ、イケるんじゃないでしょうか?聴力はOKそうだし、言語訓練したら伸びそうだよ。で、もう一つ気になったのは、手指の運動能力が微妙な事。指先の動きが拙劣で、モノをとる時も、第二関節で掴んでる感じ。この辺はSTの領域ではないので、OTさんに依頼するようだけど、、、STとしても、どうしてそうなるのか、もっと勉強しないとな。
で、観察しながら考えているのです。訓練について。この子はこういうところが上手に出来るから、ここら辺からアプローチすれば、ある程度の構音は出来るだろう、とか、描画がスキだし、形の弁別も上手だから文字が有効な手段になってくるかも?とか、だったら、もし構音が難しくても、トーキングエイドとか使えるようになるんじゃ?とか。すんごぃ、思い巡らせている自分がいた。自分が訓練するかどうかも分からないのにw。
しかし、Kちゃん頑張ったよ〜。見てたら1時間以上も課題に取り組んでたもの。最後の5分くらいは、さすがに飽きてたけど。でも、評価の時間がちょっと長すぎだよな〜、って思った。子どもの注意の持続時間を考えると、しょっぱなからそこまでやっちゃイケナイ気がした。
でも、さすが経験数が違うだけあって、大阪からお呼びした甲斐はあったな。あの具体的な指導って、やっぱり経験がモノを言うんだと思う。お子さんへの接し方ももちろんだけど、あの時間内でかなりの数をこなせるところはさすがだ。
小児の訓練ってやっぱり面白いなぁ。認知症のお年寄りも面白いけどさ。あの、「みてみて!ほめてー!!」っていう目線がスキ。褒められるとこっそりニヤケながら、うつむくしぐさも可愛い。ダウン症のお子さんって、どうしてこんなに可愛いんだろぅな。
んー、良い見学をさせてもらった!