こども療育教室を見学。

 金曜日の勤務は、入所で特別にオーダーが出ない限り、ゆとりがある。今日は、以前告知した「こども療育教室」の日!フルスピードで業務をこなし、14時半に合流。私は初参加なので、今日は見学だけさせて貰う。


 いや〜、刺激的な見学だったー。忘れかけてた小児の訓練への思い入れが湧き上がったね。やっぱり、小児って面白い。


 今日は、ダウン症のKちゃん(小3・男児)の教室場面のい見学が主だったんだけど、2歳くらいのダウンちゃん2名と、CPちゃん1名を、ちら〜っと覗けたょ。可愛いねぇ、ホントに。しぐさも、行動も何て愛らしいんでしょう。んー、食べちゃいたい!・・・って、コレじゃただの子ども好きでしかないね。
 でも、昔とった杵柄だね。しっかりST的な観察をしちゃったよ。


 Kちゃんは、好奇心旺盛で人見知りもしない男の子。言語の訓練はほとんど受けた事がない状態で現在に至るそうだ。でも、しっかり着席して、最後まで課題をこなす事が出来る。パズルと描画が大好きで、ジェスチャーも上手だけど、お話が苦手。観察力がしっかりあるので、モノマネはバッチリ。
 だけど、最初に目についたのは舌突出で口唇閉鎖が出来ないこと。流涎もあるし、発声は母音と唇音のみ可で、舌の運動機能は↓。発声から鼻咽腔閉鎖も出来ないことが分かる。うわ〜、バッチリST訓練適応だょ〜、とか思ってしまう。発話はほとんどないけど、認知力、理解に関してはかなりなモノ。こりゃ、イケるんじゃないでしょうか?聴力はOKそうだし、言語訓練したら伸びそうだよ。で、もう一つ気になったのは、手指の運動能力が微妙な事。指先の動きが拙劣で、モノをとる時も、第二関節で掴んでる感じ。この辺はSTの領域ではないので、OTさんに依頼するようだけど、、、STとしても、どうしてそうなるのか、もっと勉強しないとな。


 で、観察しながら考えているのです。訓練について。この子はこういうところが上手に出来るから、ここら辺からアプローチすれば、ある程度の構音は出来るだろう、とか、描画がスキだし、形の弁別も上手だから文字が有効な手段になってくるかも?とか、だったら、もし構音が難しくても、トーキングエイドとか使えるようになるんじゃ?とか。すんごぃ、思い巡らせている自分がいた。自分が訓練するかどうかも分からないのにw。


 しかし、Kちゃん頑張ったよ〜。見てたら1時間以上も課題に取り組んでたもの。最後の5分くらいは、さすがに飽きてたけど。でも、評価の時間がちょっと長すぎだよな〜、って思った。子どもの注意の持続時間を考えると、しょっぱなからそこまでやっちゃイケナイ気がした。


 でも、さすが経験数が違うだけあって、大阪からお呼びした甲斐はあったな。あの具体的な指導って、やっぱり経験がモノを言うんだと思う。お子さんへの接し方ももちろんだけど、あの時間内でかなりの数をこなせるところはさすがだ。


 小児の訓練ってやっぱり面白いなぁ。認知症のお年寄りも面白いけどさ。あの、「みてみて!ほめてー!!」っていう目線がスキ。褒められるとこっそりニヤケながら、うつむくしぐさも可愛い。ダウン症のお子さんって、どうしてこんなに可愛いんだろぅな。


 んー、良い見学をさせてもらった!