認知症の波ってどうして重なるのかな?

 今日、職場に行ってみたら、認知症さん(痴呆さん)達の様子がいつもと違う。
 まさに波ですねぇ。
 しかし、何でこんなに一斉に波が来るのかしら?
 それぞれ別のタイミングで良い筈なのに、一気に押し寄せる波。
 何なのだろう?ん〜、謎だ。
 何か原因があるのなら、解明したい。
 原因が分かれば、『天気予報』みたいに『認知症の波予報』とか出来るのにさ。


 ちなみに、今日の波は『良い波』。


 先週、収集癖に磨きがかかっていたSさん(施設のひざ掛けと車椅子とカーディガンを集めまくっていた@他者のも奪いまくる)は、穏やかな顔で腰掛けている。徘徊もない。
 徘徊がひどくて、声かけへの反応が鈍かった方は、徘徊も少なく笑顔で話しかけてくれる。会話もバッチリ。
 テーブルをバンバン叩きながら怒鳴っていた方も、穏やか〜。
 まるで、施設中に笑顔の神様が居る様な感覚。
 ん〜、ステキ。


 それにしても、波にも色々な種類があるな〜、と思う。
 徘徊デイは、施設中をそれぞれが歩いていて、職員さんが足りなくなる(1対1で付き添うから)。
 プンプンラッシュは、皆がプンプンしてて、収集がつかない。
 タイムスリップの日もあって、過去にかえってしまう人が続出。大抵、戦時中なんだけど、ブルーで鬱的だったり、逆にエネルギッシュだったりする。戦争が残した傷跡ってのは、ここまで多くの人の深いトコロにあるのだなぁ、と思う。


 さて、今日のオチ(?)。
 STリハが終了した通所者を車椅子で送っていたら、後ろからいきなり捕まれた。
 振り返ると、おばあちゃんが1名。制服をガッチリ掴んでいる。
 しかも、真顔。
 『捕獲!!!!!』ってカンジだったよ。
 付き添いの介護さんも見知らぬ顔だったから、多分、併設の施設から徘徊していらしたのだと思う。


 あー、ビックリしたー。